Claude 3.5 Sonnet
Introducing Claude 3.5 Sonnet \ Anthropic
#2024-10-23
ASCII.jp：AI、ついにパソコンを使えるようになってしまう　Anthropic「Claude 3.5 Sonnet」新機能
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パソコンを操作できるようになるのは凄いけどリスクも大きいので、メイン環境では使いたくないな
Claude.icon
1. Claude 3.5 Sonnetの概要と利用可能性
Anthropic社は、Claude 3.5モデルファミリーの最初のリリースとしてClaude 3.5 Sonnetを発表しました。このモデルは、競合他社のモデルやClaude 3 Opusを上回る性能を示しつつ、Claude 3 Sonnetと同等の速度とコストを実現しています。
Claude 3.5 Sonnetは、Claude.aiとiOS用Claudeアプリで無料で利用可能です。Claude ProとTeamプランの加入者は、より高い利用制限でアクセスできます。また、Anthropic API、Amazon Bedrock、Google CloudのVertex AIでも利用可能です。
価格は、入力トークンが100万あたり3ドル、出力トークンが100万あたり15ドルで、20万トークンのコンテキストウィンドウを持っています。
2. Claude 3.5 Sonnetの性能
Claude 3.5 Sonnetは、大学院レベルの推論（GPQA）、学部レベルの知識（MMLU）、コーディング能力（HumanEval）において業界ベンチマークを更新しました。ニュアンス、ユーモア、複雑な指示の理解が向上し、自然で親しみやすい文体で高品質のコンテンツを作成できます。
Claude 3 Opusの2倍の速度で動作し、コスト効率の良い価格設定と相まって、コンテキストに応じたカスタマーサポートや複数のステップを要するワークフローの調整などの複雑なタスクに適しています。
内部評価では、オープンソースのコードベースにバグ修正や機能追加を行う能力が大幅に向上しました。コードの翻訳も容易に行え、レガシーアプリケーションの更新やコードベースの移行に特に効果的です。
3. 視覚能力の向上
Claude 3.5 Sonnetは、標準的な視覚ベンチマークでClaude 3 Opusを上回り、Anthropic社の最強の視覚モデルとなりました。特にグラフや図表の解釈など、視覚的推論を必要とするタスクで大きな改善が見られます。また、不完全な画像からテキストを正確に転写する能力も向上しました。
4. Artifactsの導入
Claude.aiに新機能「Artifacts（Claude）」が導入されました。ユーザーがClaudeにコードスニペットやテキスト文書、ウェブサイトデザインなどのコンテンツ生成を依頼すると、これらのArtifactsが会話と並んで専用のウィンドウに表示されます。これにより、ユーザーはClaudeの創作物をリアルタイムで確認、編集、発展させることができます。
この機能は、Claudeが対話型AIから協働作業環境へと進化する第一歩となります。将来的には、チームや組織全体が知識、文書、進行中の作業を一つの共有スペースに安全に集約し、Claudeをオンデマンドのチームメイトとして活用できるようになる予定です。
5. 安全性とプライバシーへの取り組み
Claude 3.5 Sonnetは、誤用を減らすよう訓練されており、厳密なテストを受けています。知能が大幅に向上したにもかかわらず、ASL-2レベルの安全性を維持しています。
外部の専門家と協力して安全性メカニズムのテストと改良を行い、英国人工知能安全研究所（UK AISI）による展開前の安全性評価も実施しました。また、児童安全の専門家からのフィードバックを基に、分類器の更新とモデルの微調整を行いました。
Anthropic社は、ユーザーから明示的な許可を得ない限り、ユーザー提出データを生成モデルの訓練に使用しないというプライバシー原則を堅持しています。
6. 今後の展開
Anthropic社は、数ヶ月ごとに知能、速度、コストのトレードオフを大幅に改善することを目指しています。Claude 3.5モデルファミリーの完成に向けて、今後Claude 3.5 HaikuとClaude 3.5 Opusをリリースする予定です。
次世代モデルファミリーの開発に加えて、企業向けのユースケースをサポートする新しいモダリティや機能、エンタープライズアプリケーションとの統合も開発中です。また、ユーザーの好みやインタラクション履歴を記憶する「Memory」機能の探索も進めています。
Anthropic社は、ユーザーからのフィードバックを歓迎しており、製品内で直接Claude 3.5 Sonnetに関するフィードバックを提出できます。これらのフィードバックは開発ロードマップの策定とユーザー体験の向上に活用されます。